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犬と海外旅行、ザルツブルクの文化

ヨーロッパを走っているとたくさんの城や教会に出会います。
出会うと言ってもすれ違う事の方が多いのですが、気になると立ち寄ります。
今回の旅でもそんな事が多くありました。
その中で一番のヒットがこの鷹の城、ホーエンヴェルフェン城 Burg Hohenwerfenです。
ホーエンヴェルフェン城は、ザルツブルクの南約 40 キロメートル、ザルツァッハ渓谷にあるオーストリアの市場町ヴェルフェンを見下ろす、標高 623 メートルの高さ 155 メートルの岩柱の上に位置する中世の岩城です。要塞はベルヒテスガーデン アルプスと隣接するテンネン山脈に囲まれています。
道路から見るとまさに城!要塞!岩の上にそびえ立つ姿は周囲の山々を背景にして際立つ姿を見せています。
一度は通り過ぎたのですが、これは何かあると感じて、立ち寄ってみたところ、そこでは日本でいう鷹匠で有名な城でした。
インフォメーションで入場料を払うと、そこの女の子が、あなたラッキーよ、ちょうど鷹の演技が始まるところよ!
全く前情報なしだったのでそこで初めてそういう城だったとわかったのですが、それなしでも素晴らしい城で、まるで中世期をウノと歩いているみたいです。
日本の有名な城は100パーセント犬は入れないけど最も簡単に入れます。それも鷹の演技があるにも関わらずです。
もちろん犬が鷹に反応しては吠えたりしてはアウトですが、そのあたりも受け入れる側と受け入れられる側がちゃんと意識を揃えているからなのでしょうね。日本はそこが全くないから法律で縛るのです。
城に繋がる道を登っていくと一番上に広場があり、そこにはすでにたくさんの人たちが集まっています。そして中世の衣装を着た年配の男性がマイクでアナウンスを始めてショーが始まりました。
最初は小さな鷹を若い女性がハンドリングします。犬で言えばリコールやステイ、旋回、スピードの強弱や方向性に対する行動と意識です。それらを彼女はルアーになる革のダミーがついた紐を振り回してハンドリングしています。よくみているとハンドサインも使っているように見えます。
鷹の方はハンドラーとの距離感を城の外塀以上にならないように飛んでいるようです。いゃあこれはすごいなぁと思っていたら、ハンドラーに男性が加わって2羽の鷹がコントロールされて飛びます。さらに大きな鷹と上級者のハンドリングとどんどんスキルアップしていき、最後はアナウンスしていた老人がとんでもない大きな鷹をハンドリングして終了しました。

文化の違い、継承されていく社会と人の意識と価値

素晴らしいショーでした。これを見れただけでザルツブルクに来た価値があったと言えるほど。
元々は狩の為の鷹ですし、いまもそれが行われている。
日本でもある事だけどここまでではないし、どちらかと言うと閉鎖的な価値であると認識する。
きっと日本の鷹匠の技術や価値はとても高いと思うが評価されにくいし、人の目に入りにくい。
この城のようにショーとして見れれば良いのだが日本ではできない理由があるのでしょう。
ショーはたくさんの人たちが見ていたが、そこでもウノは人気で、その中に小学生の女の子たちがいて少し話をしたら、学校の授業として来ているらしい。それも今日だけではなく1週間の間に色々なところに行って地域の事を学ぶのだそう。
なんて素晴らしい事でしょうか!
日本の教育背景にも社会見学はあるが1週間という規模がすごい。
これらの文化が継承されていくにはこうした取り組むは大切だと思うが日本ではなかなかその価値を他の科目より優先できないでいるわけです。


最も、私自身も日本の教育背景の中で育ったから正直なところ日本人だけど日本のことをよく知らない。
とても残念な人間の一人だと思う。
例えば日本に海外から来た人に日本の文化を教えようとしても京都や鎌倉に連れて行くことはできても、そこの歴史や文化を説明できない。
それではどんなに語学に堪能であっても価値を示さない。
日本の詰め込み教育は確かに3教科において素晴らしくよくできるかもしれなが利用することを教えられていない。単なる受験のためのツールにしかなっていない。
そろそろ考え方を改めないと何もない日本になってしまいそうだ。

自転車文化

道路を走っているとバイクや自転車で旅をしている人によく出会います。
結構な数を見ますが、自転車専用のラインがあるわけでなくても車と同じように走っている。
道幅や交通量の違いはあるでしょうが、危険な感じがしない。なぜだろか?
途中、自転車の後ろに犬のカートを取り付けて走っている人を見かけた。
ペットショップにもこの手のカーゴが売っているのを見たが実際にも活用されている。
日本でよく見るベビーカーの犬版のようなバギーは売ってないし街で見る事はこの旅で一度もなかった。
どちらがいい悪いではないがこれも文化からくるものかなぁと思った。
排除するのではなくどうすればお互いに共存できるのか?
そのためにやるべき事をすれば良いのです。
日本の動物文化にも取り入れる事ができたならもっと広がりのある社会になるのかもしれませんね。

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