1. HOME
  2. ブログ
  3. パピーの時間

パピーの時間

アウラでは定期的で十分な頭数を持って有料でパピーパーティーを開催しています。
この条件では日本で最もはやくからのパピーパーティーになります。
昨今は例によって流行りのように「社会化」=「パピーパーティー」のようにしてあらゆるパピーパーティーが開催されています。
さて、果たしてその中身はどうなのでしょうか?

無料のパピーパーティー

アウラでは1回の参加が4000円となっていますが、多くのパピーパーティーはそれより安く、おそらく日本で最も多いのが無料やお試しと言う名の勧誘型のパピーパーティーです。
先に記しておきますが、それらとアウラのパピーパーティーま全く別のものです。
それを前提としての話ですが、何にせよ、お試しや無料と言うものはそれなりだと言う常識です。
当然ですが開催する方もそう言う意識でやっていますね。
さらに付け加えると、大抵は母体は犬とは関係のない分野の企業や、犬の複合型のお店です、、、、犬の幼稚園、ペットホテル、トリミング、物販、おまけにドッグトレーニングやドッグダンスなんかもやっています。
受け持つのは専門学校出やWEBサイトで資格を取ったトレーナーさん達です。
その多くは自分の犬を飼った事がありません。あるいは飼っていても忙しくて自分の犬の散歩すらできない状況で働いています。
大きな母体、複合店舗、従業員が多ければ多いほど、立地が良ければ良いほどノルマはキツくなるのが日本の実態である事は周知の事実です。
彼らに悪意はありませんし、一生懸命やってます。それは能力や内容や結果とは別です。
その事を十分理解してパピーパーティーに参加するのは良い事です、、、、無料や格安ですしね。

パピーパーティーはレッスンではない

アウラのパピーパーティーは延べで4000頭以上が参加していますが数に意味はありません。
アウラはドッグスクールです。それ以外はありません。
施設を持っていて、戸締りから掃除、WEBの作成や管理、問い合わせの対応、そしてレッスンの全てを私が行っています。
アシスタントはいませんし、必要ありません。つまり個人でできる最大限のことしかしないし、できないと言うことです。
また、内容は何かの勧誘目的は一切ありません。仮にトレーニングが必要と感じる場合でも、「トレーニングをした方が良いとは言いますが、うちで是非どうぞとは言いません。あくまでも決められるのは飼い主さんであるべきです。
なのでお得情報、クーポン、サービスなどは一切ありませんし、求められる事もありません。
内容は、犬そのものについての理解を深める為の内容と、パピーとのコミュニケーションについて、どちらかと言うとハウツーじゃなくて意識ととらえ方、それに犬同士のコミュニケーションの時間(一般的にはこれをどこもやっているのかな?)最後は質問時間で合計2時間程度です(パピーパーティーそのものは1時間30分)
終わったら早速と帰っていただきます。もしレッスンにと言う場合には後から連絡をいただきます。大抵はすぐにレッスンがあるので片付けして掃除して、、、対応している時間はありません。

未だはびこるワクチン神話

日本では相変わらず社会化よりワクチンが優先されています。
ワクチンを接種しないと色々なウイルスに感染して死んでしまうからと言う解釈です。
しかしながらそんな非科学的で根拠の薄い話をしている先進国は残念ですが日本だけです。
パピーは3回も接種し、以後も毎年接種しているのは日本だけです。
3回接種してから外に出す時はすでに4ヶ月を過ぎていて社会化に適した時期は終わっています。
むしろ4ヶ月は怖いものを学ぶ社会化の最終章です。
なので、外に出すとフリーズして、見るもの聞くもの、触れるもの、動くもの、様々な事象に怖さもしくは過剰な興奮を覚えます。そしてそれはその犬の一生を通してあるレベルを持って持続します。
抱っこ散歩してましたと言うロジックはほとんど理解できません。
気持ちはわかりますが、意味不明です。
もし仮にウイルスが怖いから抱っこしているとしたら、その人だけはウイルスが避けてくれると言う事になります。
もしそれができるなんらか手段があるならばノーベル賞をいただけます、、、
そして抱っこは抱っこであり、散歩しているのは犬ではなく人間です。多少の社会は見たり聞いたりはできますが、それは私達がイタリア旅行に行ってバスから外を眺めているのと一緒です。それでイタリアの何を知る事ができるでしょうか?
触れ合ってこそ、会話してこそ、買い物や体験をしてこそ知るのです。
社会だ化とワクチネーションについてはアウラのWEBに記載していますので詳しくは書きませんが、こんな話を始めたのが20年も前の事ですが、今も専門家も飼い主も知識も意識も変わらない事が多いように思います。

ウノがパピーの頃

私のウノ、ボーダーコリーは2ヶ月と7日でやってきました。
その日から駅まで歩いて散歩です。
駅の改札前で1時間くらいベンチに座ってのんびりしていればあっという間に何十人時に100人を超すかと言うくらいの老若男女様々な人と直接触れ合います。だからウノは人の存在を軽くみる事ができます。
人は好きですが興奮するほどの対象ではなく普通の存在という事です。
公園まで車で行って公園を歩けないば沢山の犬と直に触れ合います。レッスンのお供もしますので、犬の存在は普通です。
犬を見て極端に興奮することはありません。もちろん怖がることなど皆無です。
山や川にも行きました。電車に乗って鎌倉に行って、小町通りの人だらの中を歩いたりハイキングしたり寺院を歩きます。
カフェでのんびりして過ごします。
色々な駅に行きました。新横浜駅のような大きな駅も、表参道や原宿も歩きました。諸外国の人たちとも触れ合いました。
フリスビー大会は3ヶ月で参加しました。ドッグダンスは4ヶ月で私の主催するイベントで演じました。
だからといって完璧な社会化など期待した事はありません。
なぜなら私自身が完璧な社会性を持っていないからです。

ヨーロッパで発揮したウノの社会性と魅力

私は2024年5月にドイツから9カ国を車で1ヶ月ウノと旅をしました。
そこで体験した事、感じたこと、学んだ事の全てはウノと共にありました。
人間だけで行ってもそれらは得られません。
なぜなら、会話や体験の全てはウノを起点にして始まるからです。
そんな時、全く動じないウノ、全てを受け入れて楽しくやっているウノをみた時、社会化の大切さ、意味を強く感じました。
社会化を家に迎えたその日から4ヶ月になるまでにしっかりした事が、何をするにも活かされていて、屈託なく楽しめる。
最高じゃないかな?

社会化とトレーニングの両立

では社会化すれば私とウノのようになるのか?
そんな訳ないですし、そうなる必要もありません。
もっと素晴らしい社会性を持った人と犬はたくさんいます。
でも、ウノの素晴らしいところはトレーニングをしっかりしているところでもあります。
社会化が、その犬のセルフコントロールを担うとすれば、トレーニングは人が犬のコントロールをする、つまりドッグコントロールによって犬の安全や社会の安全、安心を守る事ができます。
例えば、いつも歩く公園には攻撃的な犬がいくらかいます。その中にウエスティがいますが、その犬はウノと遭遇すると狂ったように吠えついてきます。
小さいとはいえ、あの形相で吠えられと恐怖を感じます。飼い主は普段は伸びるリードを伸ばして歩いていて、スマホをみている事が多いので、こちらが注意してあげないと飛んできます。
そんな時でも私はウノをダウンステイさせてドッグコントロールします。
ウエスティは唸りながら引きずられて去って行きます、、、、毎度毎度変わらずに、、、、
その人と犬の事は特に興味はないし、どうして欲しいと言うのもありません。
なぜなら何か注意したところで何かが変わる可能性は極めて低いし、逆ギレされる可能性の方が高いからです。
むしろそんな人と犬から離脱できるウノを誇らしく思うし、コントロールできた自分に自信を持てるのです。
トレーニングは日常にさらに様々な可能性を見出してくれます。
ヨーロッパではウノは多くをノーリードで歩き、レストランでは自然に受け入れられ食事中も静かにリラックスして過ごしています。それは小さなカフェでもミシュランレストランでも同じです。
写真撮影や動画撮影もたくさんの人の中で遠隔でできます。ステファン大聖堂の前でウノだけが座っている姿を見てたくさんの人達から拍手とハグと会話が始まります。時に警察官からも一緒に写真を撮られたりハグされます。
もちろんそれらは日本では実現できませんが、それとは異なる体験もトレーニングを通してできます。

トレーニングは教育です

日本では未だにトレーニングは特別な犬のする事という意識と行動が強いようです。
でもヨーロッパの動物先進国では犬を迎えたら社会化とトレーニングは必須です。
犬に社会的経験と教育を与えるのは当たり前です。なぜなら犬は家族の一員であり社会を構成する存在だからです。
名ばかりの家族ではなく、社会や国と言った客観的に見て家族と言う存在だからです。
そして、トレーニングの多くは犬ではなく飼い主に対して行われるのです。
つまり預託して犬の訓練をしするのではなく、また犬の幼稚園などに預けてしつけをしてもらうのではなく犬の飼い主がしっかり学んでいるのです。
なぜなら犬が犬だけで公園に散歩に行ったり、レストランに行ったりする事はないからです。つまり必ずそこには人の介在があるからです。
先にあげたウエスティもそうですね、何もあのウエスティが自ら凶暴になって社会的に問題を抱えているわけではありません。問題なのは無知で無責任で自己中な人間の方です。
しかしながらそれを日本人は誰も咎めないし、そう言う法律もない。そう言う国である事は事実ですが、だからといってその水準で暮らすのは暴走族を容認しているのと変わりません。
そんな事も含めて私のレッスンはありますので、お座りや待てを教えて良い犬と言う価値は存在しません。そんなレッスンもしませんが、ちゃんと待てます。

選ぶのは人

手前味噌ですし、好き勝手に書いていますから気に入らない方や反感も買いますが全然問題ありません。
露出しませんし、そう言う場で主張もしませんから炎上もしません。
あくまでも個人の中のリテラシーです。
まぁ炎上させたい人は特定数いますからよくわからないですが、とにかく犬を選ぶのも、犬をどう育てるかも、犬とどんな未来を描くかも全ては人にかかっていると言う事です。
だからアウラは押し売りをしないのです。


関連記事