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ドッグダンスの練習

何はともあれ基礎が大事

10月12日に開催される第二回JKCドッグダンス競技会に沿ってウノとドッグダンスの練習をしています。
あまりに暑いので室内ばかりですが、レッスン場での状況はとてもよいです。
新しいルーティンを始めたのが7月中旬ですから2ヶ月かかってようやくと言う感じです。
ダンスに限らず犬と何かをすることに最も重要で必要な事は「基礎」です。
基礎と聞くと、オビディエンス的に思うかもしれませんが、それも含めての向き合い方です。
例えば、トリックいっぱいできるけどトリーツがないとできないとか、心配ですと言う話はよく聞きます。
それは誰にもあるでしょうし、私とウノにも多少はあるかもしれません。
中には顔にレバーペーストを塗って踊った人もいますが、もうそこまで行くと異常行動でしょう、、、まぁ気持ちはわかりますが、そこまでして犬に言う事を聞かせる、自分の気持ちをゴリ押しするのは私は好きではありません。
やはりそうならないための基礎的な関わりを作るべきだと思います。

練習と稽古

私もトリーツはたくさん使いますが、それは練習の時だけです。
練習とは言葉通り練り習う事なので繰り返しが大切です。
その場合には成功体験や喜び、感動といった心の変化、気づきが同時に積み重ねられるべきです。
それがないと、単にトリーツで繋がっているだけになってしまい、教えた行動はトリーツも含めて記憶されるためトリーツがないコマンドは別物になるわけです。
これでは本番もトリーツがないとできませんね。
トリーツはあくまでも一時報酬です。そこで止まっいると欲求が増すだけで精神的なコントロールができなくなります。
そして稽古とは本番と同じ条件でする練習を示します。
なのでトリーツなどは使いません。
そして始まりから終わりまでを全て通して行います。
始まりと聞くと、ダンスなら音楽がスタートした時、訓練競技なら脚側行進(ヒールウォーク)、ディスクやアジリティならスタートラインに立った時をイメージするかもしれませんが、それはもう始まっている状態です。
私にとっての始まりとは、待機するところからを示します。
つまり自分たちの順番があと1組から3組くらい前から始まります。
その待機時間こそが一番大事かもしれません。その待機時間をいかに自分たちらしく使えるか、コンセントレーションを高められるかが全てを決めると言っても過言でないと思っています。
もう少し詳しく言うと、1~3組と言うと時間にすると3分から15分くらいになります。お
この時間をいかに組み立てるか?このルーティンを持っているかいないか、ルーティンが機能しているかいないか?
これで決まります。
さらに、自分たちの番になり、呼ばれて入場するところ、競技によっては審査員に挨拶や申請事項を伝える場面、そしてスタート位置につくところ、、、これらを全てシュミレーションのような形でランダムに稽古するのです。
なぜランダムかと言うと、その主催者や審査員や前の人達の状況によって時間やタイミングが変わるからです。
ここをとことん練習しておけばどこの誰の何に出ても緊張しないし、犬に余計なストレスをかけなくてすみます。
なのでブダペストの世界大会の時も全く同じ、いつも通りやるだけでした。(ウノのドッグフードが合わず下痢になってしまい絶食で出たため、そこは失敗でしたが、、、)
中身の内容の出来に関わらず、終わった後こそが次につながるための大切な時間です。
上手くいかないと落ち込んで終わった後に犬を無視してしまう人をよく見かけるのですが、あれは絶対やらないでほしい事の一つです。
どのような理由であれ犬は頑張ったのですから、やはりちゃんとほめるべきですね。
ここが人だけと違う大きな要素です。あくまでもペア、チーム、仲間なのですからリスペクトを忘れないで欲しいのです。
その上で、上手くいかなかった事をそのまま場外ですぐに練習するのです。
そこはトリーツいっぱい使ってもいいし、遊んでもいいし、そもそも犬にとってはどこか始まりで終わりかなんて関係ないのですからね〜

一次報酬と二次報酬

人間の場合には、一次報酬には、食欲や性欲などの生得的欲求を満たすものが当てられます。しかしながら人間はそれだけで生きていませんので、金銭や「ほめられること」など、人が社会生活を送るなかで価値を見いだすものが二次報酬になります。とくに認められるなどの認証欲求は大きな報酬になる事もあります。
犬の場合も基本的に同じなのですが、生得的欲求があまりに強いといつもトリーツを期待して動いてしまいます。そうなるとほめられたり認められたり、達成したりする事にあまり喜びや報酬性を感じなくなります。
なので犬の場合にはトリーツの使い方に注意が必要です。
先にあげたように稽古の時は報酬を整理しますが、達成感やリスペクトする事が大きな報酬になっていれば良いのです。

ウノにとって私が嬉しい事が一番の報酬、私にとってウノが嬉しい事が一番の報酬

もうこれに尽きますね。加えて言うなら、ウノの良さが見ている人に伝わる事が私の喜びなのです。
結果として順位や得点が高けれそれもウノが素晴らしいと感じてもらったと言う現れなのです。
ただ順位だけは相手のある事なので運も影響しますね。

ダンスは場慣れも大事

稽古で必要なのは環境です。訓練競技やディスクなどは外の広場で行いますのでどこでもできるのですが、ドッグダンスは屋内なのである程度広い屋内での稽古が必要です。
でもなかなかそれを満たす事はできません。
多くの方達は練習会や小さな競技会に何度も参加して経験を積まれます。
ドッグダンスの競技会はドッグリゾートワフで行う事が大半ですし練習会もそこで行われます。
私もできるなら色々参加したいと思うのですがこれまで一度もできていません。
これが私達のウィークポイントであることに間違いはありません。
今度の第二回JKCドッグダンス競技会では新しいルーティンを始めてドッグリゾートワフでぶっつけ本番になります。
ウノにとってコンペはブダペストを除けば僅か4回目です。
ウノの中にどれだけ場の馴致ができているか?
可能なら一度でもいいからワフに足を運んで稽古しておきたいところです。
海外じゃないから私の意欲次第ですね。

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