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ボーダーコリーのパピートレーニング

パピーと言える時間は短い

私自身もボーダーコリーを2頭、パピーから育てていますが、迎えてから僅か1ヶ月ほどで社会化に適した時期が終わり、あれよあれよと言う間に5~6ヶ月になり思春期がやってきます。
それまでにさまざまなな経験を持って成犬へと向かうわけですが、人間側に知識や経験が少ないととんでもない方向に育っていく事があります。ましてやネット情報で済まそうとか、預けてなんとかしようなどと夢ゆめ思わない事です。
遠回りになるばかりか、その先の20年近く、犬が来た事で自分自身の生活は狭まり、社会から離れた生活が続きます。当然ですが犬にとっても人にとっても社会にとってもストレスです。
そのストレスは時に大きな代償を支払う事になりますし、健康や身体を害すれば多大な治療費を支払う事になります。
こんな事だったらボーダーコリーなんて飼わなければよかった、、、
でも、犬が飼い主を選んだ訳ではなく、人間が選んだのですから全ての問題と責任は人間にあるということを忘れてはいけません。

トレーニングは家に来たその日からは始めましょう

トレーニングといってもお座りやお手なんて必要ありません。
まずはスキンシップがしっかりできる事やトイレトレーニング、家の中でくつろいだり遊んだりできる時間を作ること、そして社会的に成長できる時間を外で作ること。
私のウノは4ヶ月齢になるまでに、毎日のように駅に行き、公園を歩き、商店街を歩き、成田空港、表参道、ハイキング、キャンプ、クレートを利用した車での移動、サービスエリアやラッシュ事の駅、ディスクドッグ大会参加、アウラのパピーパーティー参加、レッスンに来る犬とのノーリードでの触れ合い、赤ちゃんから集団、学生、ご年配、車椅子の方などなど、将来経験するであろう事を全て吸収しました。
例えば、ディスクドッグに興味がありボーダーコリーだから教えなくてもディスクを追ってキャッチできる、、、、ディスクドッグ大会に出たいと思っても、ディスクドッグのイベントでは、たくさんの犬や人、大音量の音楽やアナウンス、コートには立たずむジャッジ、簡単に飛び越せるネットの先にはボールなどで遊んでいる子供たち、自転車に乗る人、少し遠くでは車が走っています。
そんな中で自分に集中してディスクを追いかけて持ち帰り、手元で離して、、、できるでしょうか?
フリスビーのトレーニングをすること以前にやるべき事はたくさんあります。
もちろん自宅のリビングや庭で楽しむ分にはなんの問題もありませんが、残念ながら自宅のリビングや庭でディスク大会を開催してはくれません。

預託訓練ではやってくれません

もちろん犬を預けて訓練してもらう事も選択肢としてありますし、間違いではないでしょう。
しかしながら前述のような事を望むのは大きな間違いですね。
なぜなら預託訓練はあくまでも訓練のためにあるのです。
そこで教えられる事は命令に従う服従ですから、人の命令する、いわゆる「座れ」「待て」「コイ」「ツケ」のような命令言葉と形です。そして訓練競技や試験に沿った環境馴致です。
それに6ヶ月間もの間時間を費やすのですが、毎日何時間も訓練する訳じゃありません。
そんなに持久力のある、集中力のある犬は極々稀な存在であり、ブリーディングの段階で決まります。
大半の訓練犬は一日の大半を狭いクレートで過ごし、訓練と排泄の時だけ外に出て、過ごします。
さらに残念ながらその大半の訓練犬は訓練競技会でも大した結果も残せず帰ってきます。
驚きですがこれが現実です。
もちろん、昨今の流れからそうでないところも増えてきましたが、その事実を確認できる術は、一日中その訓練の生活を見る以外に方法はありません。
なぜなら、犬はおしゃべりしてくれませんから、預託中の事実を伝えてはくれないからです。

訓練の方法、やり方ではない

よく、強制訓練は良くないて、ほめてしつけましょうと言います。また昨今では「ほめてしつける」が一人歩きしていて、何をもって「ほめる」なのか意味不明な事も見かけます。
さらには群れ、パックトレーニングといった時代錯誤的でアニマルウェルフェアに思いっきり抵触する方法が日本とアメリカではあります。先進国のヨーロッパでは皆無です。
しかしながら、方法などはなんでも良いのです。
大切なのはその犬とどう暮らしたいのか、どう成長したいのか、社会の中でどう存在したいのかです。
自分自身がリーダーになり普段は人間3人に犬1頭の生活にも関わらず群れを意識して、群れなんて現実の生活にはないし、トレーニングの時だけ群れさせて、永遠にそれを続けることを望むならそれが正解なのです。周りからとやかく言われる筋合いはありません。むしろ必要以外の社会との接点は不用なのですからね。

大切な事は疑いの意識を持つこと

ドイツやヨーロッパの国では現代の人間に最も必要な能力として「疑う意識」がよく問われます。
「クリティカルシンキング」と言うのですが、簡単に情報がすばやく手に入る時代、しかもAIによって変換されたりする。
それを鵜呑みにしたり、先入観や周りとの同調に振り回されると、本質的な事にたどり着けなくなる。
結果的に自己擁護にハマって抜け出せなくなる。
これは科学でも理論でも教育でもなく、宗教、あるいは宗教的なのです。
宗教は悪ではありませんし大切な事ですが、あくまでも個人の価値であり周りを動かす元であってはいけません。
ところが日本の教育では疑う事は良くないと教えられる。
だからというだけではないが、詐欺や海外でスリや勧誘にハマりやすいのは、、、、つまりカモにされるのは日本人がとても多いのです。
私の言っている事も含めて「疑問を持つこと」「分析して判断する」そういう能力を養って欲しい。
うまい話、簡単にできる話なんて真っ先に疑って良いと思う。

アウラには人へのサービスはありません

アウラは私とウノしかいません。
出張トレーニングとかお迎えとかありません。
見学もありません。したところで意味ないです。
そのかわり、私のウノのトレーニング以外の日常生活をインスタを通して隠す事なく発信しています。
たった1つのレッスンの見学を見るより遥かにわかりやすいでしょう。
レッスンの見学や無料体験なら、相手側が自由に設定、説明できますが、私の場合、言い訳できないような事もアップしています。
いわば言いたい事を自由に行ったりしたりするので合わない人は来ません。もちろん勧誘もしません。
そして、聞きたいとか、疑問があれば有料のカウンセリングの予約をしてください。
お金がかかるのなら他をあたりますというのも大賛成です。
私はタダ働きしたくありません。
でもお金を払ってでも行きたい、話を聞きたい、聞いて欲しいという方には誰よりも真剣に、誰よりも念入りに時間を共有します。
その上で、お互いにレッスンをしようとなれば成立することです。
とてもシンプルですね。

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