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ボーダーコリーの育て方

ボーダーコリーを正しく理解する

なんだか怪しいタイトルですが、アウラにはボーダーコリーがかなりたくさんレッスンにやってきます。
私自身もボーダーコリーのウノと暮らしていますし、ビンゴという私の永遠のバディであるボーダーコリー
との時間と経験からボーダーコリーを紐解く事が少しはできるかと思います。
そもそもボーダーコリーは犬界で一番賢いと言われ、それを目当てに手に入れる方も多いように思います。
でも実のところボーダーコリーは思うほど賢くありません。
というのも、IQレベルでは幼稚園児レベルの知能しかありませんし、それを複雑に記憶することはできません。ストックした記憶は記憶した通りに並べるだけです。
なので、一度学習すると、その位置にきっちり記憶します。
そういう能力は多分犬界ナンバーワンでしょう。
しかしながらそれゆえに悩ましい問題もあります。

間違ったことも正しく記憶する

教え方、育て方を間違えると、それを間違いでなく正しく素早く学習して記憶するのが犬でありボーダーコリーです。
例えば、パピーのトイレトレーニングも、失敗をすぐに記憶します。
その失敗を人間が好ましくない方法で改善しようとすると、それをまた記憶してしまい、どんどんトイレの失敗が増幅していきます。
もうそうなると普通の人では改善が厳しくなります。
リビングが全部トイレというのも珍しくありません。
まぁ、トイレなどは思春期の6ヶ月くらいになってくると外でのトイレが増えるのである程度は改善されては行きますが、、、、、

ボーダーコリーこそ本能を活かすべき

うちのウノはのんびりした性格ですし、あまりボーダーコリーらしい機敏な動きやエネルギッシュな表現はしませんが、それでもどうトレーニングをしたりダンスやフリスビーをするときは集中力がぐんと上がってきます。
この仕事欲こそがボーダーコリーの一番の魅力です。
ボーダーコリーは本来なら牧場で羊を囲い込むハーディング作業に日々従事する作業犬です。
過酷な環境下でもひたすら羊を見張りますし、広大な牧場を瞬時に走り回っても疲れ知らず!
そんなボーダーコリーを家庭のリビングで飼うなんて、、、、、
いわゆる作業欲の強いボーダーコリーを迎えたが最後、家の中ではと掃除機にモップに靴下にスリッパに、カーテンのヒラヒラに、天井のファンに、水入れの波紋に、、、、外では、自動車はもちろん、バイク、ジョギングする人、自転車、あらゆる動くものを追います。そして、そのうち例の記憶力が力を発揮します。
そう、それらの音や気配や時間や場所などを記憶して、車の姿が見えなくても反応するようになっていきます。
もうこうなると普通の生活や散歩は困難ですし、危険さえ感じることになります。
そしてようやくプロに相談する事になりますが、それはもっとも難しい状況である事を知る事になるのです。
ですのでそうなる前に、パピーのうちからボーダーコリーの本能をコントロールできるように、あるいは満たせるようにトレーニングをするべきなのです。
いわばそれがボーダーコリーとの幸せな暮らし方なのです。
ボーダーコリーの育て方なのです。
もちろんウノのように羊と友達になりたいボーダーコリーもいます。
それはブリーディングによって左右されるところがありますので、ブリーダー選びや親犬をチェックすることから始めるべきです。
ペットショップやネット版ペットショップのみんなのブリーダーサイトなどでボーダーコリーを迎えることは自分で最初から育てるハードルを上げる事になります。
いやいや私は毎週末に牧場行ってシープドッグやるから大丈夫っていう人も、1週間が何日あるかを思い出していただくとすぐにそれが大きな間違いであると気づくでしょう。
それに本当にシープドッグを楽しみたいのであれば名だたる牧場生まれのボーダーコリーを迎えるべきでしょう、、、、まぁお勧めはしませんが、、笑

ボーダーコリーはトレーニングしてボーダーコリーになる

こんな言葉がヨーロッパにはあります。
それは犬全体を示す意味ですが、犬代表としてボーダーコリーがあげられているのです。
つまり犬はトレーニングすることで犬の価値があるということです。
もちろん愛玩動物としての価値があるのも犬ですからトレーニングをしない選択肢もあります。
しかしながらボーダーコリーを愛玩動物として可愛がって終わりではあまりにもったいないし、アニマルウェルフェアに抵触するかもしれません。
家の中が破壊され、睡眠不足とアンモニアの匂いとうんちまみれ、日々犬を洗い、噛みつかれ、外では散歩はおろか、リードにしがみつきながら引きずられて散歩させられる人間に成り下がり、、、、、
そうなる前にぜひ正しいボーダーコリーを理解して育てて欲しいと思います。

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