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犬と海外旅行 ローテンブルクでドッグダンス

今回の旅の目的の一つには路上ドッグダンスをして、投げ銭を得てそれをウクライナの支援金とする事がありました。
しかし、ドイツ在住の方にどこかダンスをするに良い場所はあるかとお聞きした時に、「ドイツ人には行き過ぎた人がいて、もしその姿を見たら、犬を金儲けのために使っているとして通報されるかもしれない」と言われました。
さすがに通報されてまではできない、というかそれでウノが困る事になるリスクは避けたかったので諦めました。

路上ドッグダンスは最高

ところが、マルクト広場(市庁舎のあるマルクト広場が旧市街の中心です。この広場を取り囲むようにお土産屋さんやレストラン・カフェが並びます。)で、ブラスバンドの演奏が始まった時、私はこれなら踊れる!と思ったのです。
特に音楽を用意しているわけでも

投げ銭を集める訳じゃない、単にブラスバンドに合わせて踊っているだけ、、、
即興で唐突に私とウノはみんなが注目しているブラスバンドの反対側で踊り始めました。
すると、いつの間にか建物の階段に座っていた人たちがこちらに注目し始めて、そのうち歩いている人が写真や動画を撮り始めました。
なんとなくいいのかよくないのかわからないままに演技を終えると拍手が!!!!
女の子たちから写真を撮られ、、、、声をかけられ、、、、内容は即興だし、カバン持ってるからちゃんとできてないのですが、、、びっくりの反響でした。
こんなにも受けるのなら路上ドッグダンスやればいいのだけど、逆に言えば大々的にやれば目立つから通報の対象になりやすいという事でもあるのでやはりやらない方がいいと結論つけました。

それにしてもウノはどこに行っても人気ものです。
今回の旅ではたくさんの人たちとの触れ合い、犬たちとの触れ合いがありましたが、当然ですがウノがいたからこその触れ合い、出会いです。
ブルク公園(ブルク門をくぐると、昔お城(ブルク)があったブルク公園が広がります)では地元の人たちの犬たちとフリーで戯れました。
ドイツだから犬がみんなトレーニングされているかと言うとそうではないし、よく吠える犬もいればちゃんとトレーニングされた犬もいます。日本との違いはトレーニングされた犬が多い事と、人間側が自分の犬は社会的に好ましくない事を理解した上でリードを離さないとか、その状況を先にこちらに伝えてくれるなどです。だからすごく安心できるのです。
例えば、男性の連れたブルテリアは、みんなのところによってくる時はヒールにしっかりつけて、みなさんの前では座らせて待たせています。お互いに知り合いでも毎回そうやっているようです。
それから私とウノのところに同様にして挨拶に来てくれます。
私もそれに沿ってウノをヒールステイさせます。
彼は「この犬は10ヵ月だが家庭の犬ではなくファイターです。しかしながらこうした集まりにも交わります。なのでしっかり訓練しているので安心してください、、、、、」
そしてリードを離してゴールデンなどの大きな犬と遊ばせます。
ウノの事は気にも止めていません。だからなのか、ウノも気に留めません。
お互いに一つの場所でお互いが尊重して存在する、、、そして交わる上ではルールがあり、それをみんなで共有する、、、なんて心地よいのでしょうか!
この事は後にドッグパークでも感じることになるのですが、ドイツのようなアニマルウェルフェア(動物の権利を守る)の国は確かにドッグダンスに通報するような行き好きの人もいるかもしれないが、ベースになっている普通の人達はこんなにも自然に犬が生活や社会に密着していて、そのための努力やルールを持っているんだと体験しました。
日本は努力もルールもなく自由だけを得ようとするからおかしな事になるのですね。

ローテンブルクは本当に素敵な街です。
人は優しいし、ゴミゴミしていないし、中心から少し離れたり、観光客の動く時間をはずせば地元の人達との触れ合いもある。
犬連れの地元の人たちが街中でも挨拶してくれるし、一瞬でもこの街に住んでいる気分になる。

旅にハプニングはつきもの

ところが、レンタカーのタイヤの空気圧低下のアラートがあったのでレンタカー会社に連絡して修理するか、違う車を用意して欲しいと伝えたとですが、そこは日本と違い簡単には行きません。
レッカーで近くの修理工場に運ばれて1日車のない時間ができました。
まぁ、結果としてパンクはしていなかったのですが、この車のない時間を利用して電車にウノと乗って移動することにしました。
これがとっても楽しかったのですが、何せローテーブルク駅はローカル線ですので乗り継ぎがなかなか難しくて、駅でスペイン人女性(ドイツ在住)に切符の買い方を教えてもらったりもしました、、、
行き先はニュルンベルクです。1時間くらいのウノとの電車の旅です。
ウノは3ヶ月齢くらいのパピーの頃と6ヶ月くらいの時に日本でも電車に乗った事がありますが日本ではクレートに入れなくてはいけません。
でもドイツではそのまま乗せる事ができます。それは電車でも地下鉄でもバスでも同じです。他の国でも同じです(国によってはマズルガードが必要です。)
ウノは電車の中でも静かに足元に寝そべっているので近くに座った人達が笑顔をくれます。そして「あなたの犬は素晴らしい」「あなたの犬は美しい」と声をかけてくれます。
彼氏の言う、素晴らしい、美しいとはトレーニングができている事を示している事が多いので私のことも同時に認めてくれたことになります。
この辺りも日本の「かわいい」とは違いますね。そうそう、こちらでは洋服着た犬一度も見ませんでした。

ニュルンベルクも旧市街があって素敵な街ですが、旧市街地は小さくて新しい街が周りを囲っている為、遠くまで歩くとビル街に当たってしまいます。
なので軽く歩いて廻るのがちょうどいい感じです。
犬はすごく多くて、でもこの街ではトレーニングできていない犬、しかも大型犬がとても多くて(たまたまか?)なかなかの怖さでした。
まぁウノは全然動じていないのですが、、、、
とにかくドイツだから犬はみんないい犬というのはありません!

帰路の切符はこれまた券売機で買えない路線で、窓口で買う事になったのですが、なかなかの長蛇の列
普段から並ぶの苦手なのでまいったなぁと思いながらも、これもまた旅の楽しみと思って楽しく並んで、楽しく切符買いました。並んでいる間もウノはみなさんのイライラ解消の癒しになってました。

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