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犬とジグソーパズル

へんなタイトルですが、私はこの言葉が大好きです。

犬たちの社会、犬たちの世界、犬たちが見ている世界、感じている世界ってどんなでしょうか?
私はちょっと考えるだけでワクワクしてきます。

私自身は動物の生態や行動、あるいは生理や解剖、歴史に対して少なからず理解をもっているつもりです。しかしながらそれだけでは犬の世界に入っていくことは難しいと感じます。もちろんトレーニングにかかわるソレでは到底不可能です。
実際にそれを同じように感じられる人は世界に数名ではないかと思います。
その一人はご存知ムツゴロウさん、畑 正憲さんでしょう。
まぁ、そこに到達できる人は誰もいませんからここで書く必要もないことですが、わたしの犬の感じ方は畑さんと共通するなぁと思うことがよくあります。

そのひとつは、ジグソーパズルのピース合わせです。
ある絵が描かれたジグソーパズルがあるとします。買うときにはその絵が気に入って買うわけですからどんなものが出来上がるかは目でも頭でも認識しています。
でもその絵はピースをバラバラにしてしまうと何が何だかわからなくなってしまいます。
それで記憶と形や色なんかを頼りに闇雲に空いたところにピースを入れていくわけですね。
そしてすこしづつできあがっていくというのがジグソーパズルですね。

では、もしも3000ピースほどのジグソーパズルをバラバラの状態で手に入れたとしたらどうでしょうか?
それは風景かもしれないし、人物像かもしれない、あるいは動物だったり車だったりかもしれません。
そうなると途端に難易度が上がります。
このパズルがきっと合っているんじゃないかとおもって入れてみる、入れてみるまで正解かどうかなんてわからないところです。この感覚、犬の中にもあって、犬との暮らしの中にもあるのです。
だって、犬にとって人間の世界やルールや価値観なんてバラバラのジグソーパズルと一緒のようなものじゃないかな?
人からすれば犬の世界観もまた然りでしょ!

実際に犬たちはたくさんのパズルのピースをもったジグソーパズルを何枚ももって生活しています。
小さな絵のパズルもあれば大きな絵のパズルもあります。
その中に飼い主である私たちもひとつのピースとして組み込まれています。

パズルのピースはさまざまです。
自宅のリビングでの生活にもあれば、散歩にもあるし、ごはんや運動、ありとあらゆるところに組み込まれています。
たとえば散歩のコースはその一つです。
どの道をどのように歩き、どこで何があって、誰と遭遇してといった具合に組み合わさっています。
問題のある子はそのピースの入る部分がたくさんあって、散歩=ピース入れのようになっています。
あるいは先日の雷ですが、これもまた同じです。そうした子はもう雷が鳴る前からピースの空いているところを広げて待ち構えています。私たちが認知できないときから反応しています。


ではどうすればその空いたところにピースを入れないでくれるのか?
それにはいろんな方法があるのですが、何より大切なのはその子が作り上げようとしているジグソーパズルの絵がどんなものなのかを伝えることです。
そしてその絵はとても素敵で幸せになるものだということ。
そこにはあなたも描かれていて、いつもそのピースを探し出してくれること。
それが私の得意な方法です。
もちろんあなたの中のジグソーパズルにも素敵な絵が描かれていて、相棒が自ら自分の描かれたピースを入れてくれる。

けっして絵を黒く塗りつぶしてしまうような方法はとらないのです・・・・まぁそれが一番簡単なのでしょうがね。

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