犬へのコマンドの意味
大雨予報、雷雨も予想されますが今朝の東京都町田市と稲城市は雨も降らず涼しい朝となっています。
しかし油断はできませんからね、雨仕舞いしてお出かけください。
芸事ではなく意味をもって伝える
昨日はルーデンスっ子、コーイケルホンディエのさらちゃんがやってきました。
さらちゃんは3ヶ月半になりました。
社会化促進のため週に2回来ています。
その都度レッスンはするのですが、アウラでは詰め込み教育はしていませんのでのびのびとレッスンをしています。
それでももう、ハッピーウォークと呼んでいる、散歩中の集中をもった歩き方も、遊んでいる中や開放している中での呼び戻しも、人を待つことも、順番を待つこともできます。
もちろん完全ではありませんが、その意味を知っています。
意味を知って学ぶ子は応用能力にたけます。
つまり、なぜこの行動が必要なのかをしっているか知らないかということです。
詰め込み式や強制的な訓練では、コマンドはあくまでも命令であることが多く、その意味を理解するよりも、それをしなければいけないというある意味での強迫観念からこうどうします。もちろんそうではないこともありますし全てではありません。
ただ、訓練競技会をみていると、単純なコマンドをミスする子がとても多いことに気が付きます。
すごくよくできている犬、つまり表彰台にのぼるような犬でもこのミスはあります。
そのため10回の競技会ですべて良い結果にはならず、時にとてもひどい点数になるのです。
じゃあどんなミスをするかというと、たとえば、座らなければいけないところを伏せてしまうとかです。
えっ?ておもわれるでしょうが本当によく目にします。
遠隔や行動中の指示になるとそれは顕著です。
私は競技会では最高得点や順位よりもアベレージを大切にしています。
順位は人との競い合いです。でもアべーレージは自分達の中での競い合いです。
ウノの3年間の競技会でのアベーレージは98点台です。良いかどうかは個人の主観ですが、毎回2点原点されているわけですからまだまだ伸び代があるということです。
待つ喜び
例えば、待てない犬には共通する特徴があります。
集中力を養っていないとか、元来レッスンしていないとかは別として、人から離れる不安があります。
そのためちょっとドアの裏に隠れて見えなくなったり、背をむけられるだけで待てなくなります。
きつく指示を出せば出すほどうまくいきません。
結局は強制的に待たせてしまうとか、リードで係留して放置・・・つまりリードの長さの中でうろうろしたり吠えたりさせてしまう。これでは犬も社会も強いストレスになりますね。
私はウノを係留してショッピングしたりしますが、彼は腰を崩してリラックスした状態で穏やかに待っています。動くことは皆無です。たまに子供や大人が撫でていたり声をかけていることを目にしますが、それでも動きません。
よく係留しておくと連れていかれると言いますが、この状態であればそれもないでしょう。
ウノは待つことを楽しんでいます。そして私が戻ってきた時の喜びを知っています。
だから穏やかに待てるのです。
一緒に歩くことも、呼び戻しも全部同じ気持ちです。
そういうトレーニングをルーデンスっ子のさらちゃんはやっています。
なので昨日も、私がドアから出て行ってもさらちゃんはポーズをくずすことなく待ち続けます。
もちろんまだ数秒ですが、それでいいのです。
長く待たせることはこの先に楽しみとすれば良いのです。
まずは数秒の待つ喜び、人が戻ってきた時の喜びを学べば良いのです。