ウノを見て

曇り時々雨、ところによって雷雨・・・・そんなことが当たり前になってきたこの頃です。
湿度がまとわりつきますね。犬には辛い時期です。人間でいえば毛布まとって外にいるようなものですからね。
ただマスクして活動していると擬似的にその体験ができます。
外でちょっと運動するだけで頭がぼ〜っとしてきて過呼吸状態になります。
全身から汗がどばっとでてきます。
犬は汗をほぼ出せないので体温の上昇は極めて危険です。心拍数があがり、触って体温が暑いと感じたら熱中症の可能性があります。
急激ではない程度に涼しい場所に連れていき休息をとりましょう・・・・というかその前に休ませてくださいね。
ウノは自分で休息とるのでわかりやすくっていいです♬

さて、昨日もレッスンに撮影にと忙しいウノでした。
ウノもかなり疲れが見えるものの毎日よくがんばっています。
何の問題もありません。
しかしながら私自身が壁にぶつかりました。
演者の二人にウノのハンドリングを正しく伝えることができません。
そのためウノに何度もなんども同じ要素を繰り返し繰り返しやらせることに・・・・本来ならやってはいけないこと、そしてそうみなさんにお伝えしていることを私がやっている。
けれどもそれをするしかない、できないと次に進めないし、時間が限られているから休んでいられない・・・・
そんな中で私はなんどもウノとデモンストレーション、見本を見せる。
その状況では私も楽しんでいないしウノもたのしんでいないのがよくわかる。なのにウノはちゃんとやろうとする。
暑かろうが、繰り返しであろうが、わかりにくいであろうが彼は私に応えている。
そして演者たちもがんばっている。だれも悪くはなくて、一生懸命やっているのだが前に進まない。
で、私は落ち込んでしまう。
帰ってから、いや帰る前からずっと考えていた。
答えはもう出ているのに・・・
夕食をとってお風呂に入ってベッドに入る
ウノがその後をついてきて、いつものように私とベッドの上でたわむれる。
その時、ウノがふっと、顔をそらした。
私は何も考えずにベッドから起き上がりリビングへ
そしてウノと思う存分に遊んだ・・・・たのしかった・・・・本当に楽しい時間・・・・
私は撮影が終わったあとに必ずウノと遊んでいる。
しかし昨日はそれすらもせずに帰ってきた・・・・そして寝ようとしていた。
ウノにとっては彼がどんなに疲れていようが、どんなに空腹であろうが、私と遊ぶ時間こそが幸せであり大切なのだと・・・・
ひとしきり遊んだ後、再びベッドへ
ウノは気持ちよさそうにベッドのしたで私に寄り添って寝ている。
答えはそこにあった。
私はウノにも演者たちにもどこかで「これをしなくてはいけない」「これができないといけない」そんな気持ちを持ってしまった。
でもできないものはできないのだ。そもそもがたった数日であんなにも難易度の高いことをいくつもできるはずがない。
それを詰め込もうとすること自体がリアリティに欠けている。
できないならできないと、そしてできることを楽しむ。それは諦めではなくて、与えられた中で最善を尽くすことなのです。
それをだれも責めることもできないし、誇らしく思うべきなのだ。
ウノを見ていればすぐわかる。
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