アイコンタクトを外す?それでいいのか?
ひさしぶりの雨でしたね。雨があがったあとの青空は一段と綺麗に感じます。
元気倍増ですね。上を向いてまいりましょう。
上を向くといえば、このところで始めたオビディエンスの練習や稽古(練習は細かな調整や新しいことを教えたり、修正部分のチェックで、稽古は本番と同じ要領でのやり直しなしの一発勝負)。
始めたばかりなので全然まだまだなのですが、できることが増えてきました。できるだけでなく正確に確実に早く、持続してという意識をウノに伝えることがオビディェンスの箱では大変重要です。
一方で、私はウノに応用性という概念、考えて行動する力を6ヶ月齢、つまりつい1ヶ月前まで伝えてきました。オビディエンスでは従う力を養うので、勝手に考えてあれこれとしてしまってはダメなわけで、どうあっても箱の中できっちりと動くことが求められます。
ですのでウノからすれば青天の霹靂?いや、そこまでとはいいませんがもうひとつ別のスイッチを作って、その入り切りをする習慣を作らなくてはなりません。
脚即行進(決められたコースを形通りに歩く)では意欲的に歩くものの放置しておけばどんどん歩いてしまう。ただ歩くだけではだめで正しく曲がったり止まったり座ったりという単純だけど型には必要な要素をこなさなくてはいけません。ヒールポジションでも座ることを必要とせずにいたので座らせることにすら時間が必要でした。
伏せることや立つことはまったく教えていませんでしたがこれらはすぐに覚えました。
しかし、アイコンタクトをとるため顔を見たがるので動作と動作の間が悪かったり位置がずれたりして正確にできません。
立止は3日前に教えて、今朝はほぼ満足のいく状態でできるようになりました。でも条件がかわったりモチベーションがあがるとやっぱりずれるのでまだ稽古では不安定なのだと思います。
さぁて・・・上を向くウノくんと下を見る私・・・アイコンタクト
犬は一度覚えたことを修正することがとても困難です。
たとえば、伏せを教える時、ハンドシグナルで教え、そのままハンドシグナルを使い続けていれば犬はそのシグナルを目安に伏せを覚えてしまうことがあります。(全てではありません)
あるいは誘導する際にちょっと腰を崩したような伏せで教えると、きっちりとした伏せに戻すのは大変です。
自分の正面でだけ教えていればヒールポジションや後ろ向きではできないばかりかわざわざ正面に来て伏せてしまうこともあります。
教え始める時に自分がどんなふうに犬にしてほしいのかを明確にイメージを持つべきでしょう。
もちろん、単純な芸として教える分にはそんなこと考えることもないでしょうが、目的に沿って使いたいのであればそうしたイメージはとても大切です。
そんな中でアイコンタクトという意思疎通のツールがあります。
アイコンタクトはオキシトシン(幸せホルモン、子育てホルモン)を放出する大切な意思疎通ツールです。
狼は目を合わせることは敵対を意味することが多いですが、犬の場合は愛されているという気持ちを表すことが多々あります。(環境や社会化の状況により異なります)
そのためトレーニングの初歩はこれを使います。ところがこればかりやっていると目のあわない作業に対して不安を感じたり困ってしまうことがてできます。
ある程度の関わりができたならアイコンタクトを外すことも伝えていかなくてはなりません。
ビンゴとはこの関係にありましたので競技でも私はビンゴを見ることはほとんどありませんでした。
で、今のウノともその関わりに移行し始めたところです。
実は、オビディエンスではアイコンタクトを取り続けていると、指示を出し続けているのと同じ意味合いとなり大きな減点となります。
せっかく犬がすばらしいヒールウォークや美しい伏せをしても、顔を犬に向けているだけで結果は残念なものになってしまいます。
そんなことで競技に没頭している人はそこをなんとか外して良い得点に結びつけようとします。
ところが残念なことに技術が浅い人がそれをやってしまうと、犬のほうも目を合わさなくなってしまうのです。
目をあわさないけど正確に行動するようになってしまいます。残念ながら没個性・・・見ていて美しくないし楽しくありません。
そうなってしまった犬からアイコンタクトを取り戻すのは、前述のとおりとても難しい。しかもそれは本能的な部分とくっついていますからとても悩ましい。
私はオビディェンスではウノとアイコンタクトをとらないで作業することをします。
しかしウノは狼ではありません。狼とオビディェンスをするわけではなありません。顔を下に落としながらべったり歩く奴隷のような犬にはしたくありません。
管理締めされた訓練犬であれば強制によって訓練の楽しさを伝えることはそれほど難しくはないでしょうが、普段からほとんど管理されておらず、楽しいことをいっぱい知っているウノには強制的な訓練は通用しません。
私のウノとのオビディェンスのイメージは「個性を生かした作業」
ウノのはっちゃけ、天然、かわいらしさ、やさしさ、などを生かしたまま型の中で評価できるものにしたいのです。
言うは易しではあります。
ビンゴとはそれができたけど、ビンゴはビンゴ、ウノはウノの個性です。強さのあったビンゴに比べると、とってもやさしいウノの個性がはたしてオビディェンスで評価されるものになるのか・・・疑問と不安もありますが、せっかくやるのだから、得点や順位やランクアップにとらわれない自分たちらしいものを残したいと思っています。
恥ずかしながらそんな様子も動画でインスタにアップしています。
アウラのインスタグラム
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