フォースの達人になれるのか
涼しい朝ですね。
今朝も駅前散歩、ネスカフェスタンドのおねぇさんに、おはようUNOくんと声をかけられ、ニコニコするUNO、改札前でまったりしていると今日は奥様たちが集まって来て変わるがわる触って遊びます。
このところで名前をちゃんと覚えたようで、私以外が呼んでも振り向くようになって来ました。
こんな当たり前のことが私にはとっても嬉しい。
ビンゴは耳が聞こえなかったので後ろから呼んでも振り向きませんでした。ただし私の表情や口の動き、身振りから私との意思疎通を行なっていたので特別な不自由はありませんでした。それどころか「あうんの呼吸」のような感覚があって、とても心地よかったものです。まるで体の一部分のようなビンゴでした。
そんなビンゴをなくしたことは本当に身を削がれるおもい・・・それが3年続いて今のUNOがいます。
UNOとはまだ阿吽の呼吸とは程遠いですが、むしろそれでいいのかなって思うこともあります。
ビンゴは私のことしか見ませんでした。社会性は抜群でどんな条件でも自分の能力を発揮でき、相手を受け入れることができましたが、一方では私にしか甘えないところもありました。私はビンゴを独占したつもりはないのですが、どこかで「好き」という感覚が強烈にくっついてしまったのでしょう。
相思相愛とはこんなことなんだろうなぁとよく思いました。
で、UNOはけっこう甘え上手です。人にも犬にもうまぁく入り込んでいきます。身を委ねてたらぁっとしたり、遊べそうな人には飛びついていきます。緊張している人や犬とはうまく間合いをとります。そしてちゃんと握手して会話を成立させていく。
たいしたやつです。UNOのいいところの一つです。
さて、昨日のグループレッスンでは
柴犬の大雅と遊びました。
大雅はもともとは噛みつきなどいろんな問題を抱えていましたが、明るくて遊び好きな子です。
今はグループでがんばっていますが、食べ物や水や物や場所に対する執着があって、なかなか共有することができません。
とくに水を飲んでいる時に顔を突っ込もうものなら攻撃的になります。
UNOは大雅と遊びながら時に大雅に馬乗りになり、大雅もそれを楽しんでいました。
そしてひとやすみ。共に水を飲みにいきます。生徒さんは危険を感じて大雅をはなそうとします。
しかし、私はそのままにしてくださいと伝えました。
大雅とUNOは水入れを中心にしばらく見合っていました。その時間はほんの数秒です。
UNOは水入れに顎をのせます。
大雅は水を飲まずに立ち去ります。
UNOは水を飲みます。
そして大雅が水を飲みに来ます。
問題はおこりません。
静かな解決です。
まるでジェダイのフォースのような不思議な力で
UNOは相手を認めつつもうまく去なすのです。
これは私たち人間では教えられないことです。
我がUNOではありますが、UNOすごいなぁと関心した瞬間です。
ただ、これから4ヶ月、6ヶ月と月齢がすすめばまた行動も変わっていくことでしょう。
そして相手からも見えかたが変われば同じようには対応できなくなります。
喧嘩もするでしょう。勝ったり負けたり・・・男の子ですからあるでしょう。
ビンゴもそうでした。自分から喧嘩はしないが、売られた喧嘩は勝つというのがビンゴでした。
一方で負ける喧嘩はしないのもビンゴでした。
フォースの達人だったビンゴ・・・
UNOはどうなるのでしょう。
あのぽや〜んとした顔立ちから今は想像もできませんが、もしそんなふうに育つことができたなら素敵だなぁと思いを込めながら毎日を送っています。