UNOとレッスン開始です
雨ですねぇ
本日予定していた川遊びレッスンは中止のため、夕方のレッスンまでぽっかり空いた土曜日です。
朝から駅までウノと散歩に出かけました。
川での水遊びを経験できなかったので、雨の中を歩きます。
ウノはまったく気にせず歩きますし、水たまりもどんどん進みます。
駅に行けば土曜日とはいえ多くの人でにぎわっています。
傘を開いたり、ふったりしている様子や音にもなれていきます。
途中、こちらを凝視して立っている男性に警戒心をしめしました・・・それでいいのです。
警戒心をしめすことは大切なことです。しかしそれが吠えや逃げ惑うことにつながってはいけません。
状況判断をする時間はある意味で冷静でなければいけません。
そしてそれを認めた時にフォローとしてほめます。これで怪しさはかき消されます。それ以外にも方法はいっぱいありますが、この時はそれですませました。
玉川学園の改札前はこれで3回目です。もうすっかり慣れっこです。
カフェでコーヒーを買ってベンチでゆったりします。ウノも私の足元で寝そべっています。とくにコマンドはかけません。当たり前のようにそうします。訓練士はこれをコマンドでやろうとします。
まぁそれもいいでしょう。でもその前に犬と自分と社会の関わりや犬の可能性を試してみるのはもっといい方法です。
そして犬に状況判断をする力を身につけさせることは訓練バカ、指示待ち犬にしない良い選択肢です。
私はフォーマルな状況と関係と行動、そしてカジュアルな状況と関係と行動によってコマンドを使うか使わないか、あるいは使うコマンドを変えます。
たとえば、普段の散歩でのヒールウォークはコマンドをかけないか、「イージー」というコマンドを使います。
イージーはその名の通り容易な,平易な,やさしいという意味です。つまり正確なポジションではなく、ゆる〜く私のそばにいてねっというコマンドです。そして、人混みや競技などでは「ヒール」です。
ウノはまだどちらも理解の深度が低いですが、昨日から「ヒール」のレッスンを始めました。
社会性がついてくると必要になってくるのがコマンドです。
ところがみんなこれを逆から始めようとします。
たしかにコマンドを優先的に教えれば良いことも多いので教えないよりは断然いいですが、結局は社会化の深度によってそれは外では機能しないことが多く、失敗の連続・・・それどころかできないとイライラしてそのコマンドに対する印象が悪くなることもあります。
そして家の中ではよくできるけど外ではやりたがらないという関係に発展してしまっては本末転倒です。
可能なかぎり社会化を優先するのが3ヶ月齢まで、そして社会化がある程度できてきていろんなものに興味を持ちつつ安定してこちらに注目できる余裕ができたらはじめてコマンドのレッスンということです。
UNOの初レッスンは昨日からです。
昨日はヒールポジションとおすわりのレッスンをしました。
レッスンの時間はわずか15分ほどです。それ以上は集中がとれないウノです。ウノはスロースターターですし、ワンクッション置いて反応する子です。だから15分で十分です。もっとできる子はもっとすればよいのです。
左のポジションはまだ40パーセントくらいしか理解できていません。
sitはほぼ理解しました。
sitはそのまま待てのコマンドにつながっています。
座っている犬は自分でその姿勢を解除しないかぎりその場に待っている状態です。つまりおすわり=まてなのです。
単なるおすわりだけならトリーツで誘導すれば簡単にできますが、それは動作のみを教えるだけで、それが何を意味しているのかを教えることまでつながりません。
sitと言われれば、私が離れてもしばらくはその姿勢で待っていてねっということなんだなってウノは覚えます。そうやって教えられた子は簡単にその姿勢を崩しません。
ヒールポジションも同様です。位置を教えるだけではなく、それがどんな時に必要なのかを学ばねばなりません。
ですので今朝の散歩ではさっそくそれを使います。狭い通りでは以前はだっこでしたが、今日は人とのすれ違いの際にヒールウォークにトライです。ウノはそれをとても上手にできました。改札前の広場でもそれを繰り返します。人混みの中ではフラフラとしてはいけないことを学びます。リードの長さは3メートルのものを使っていますかリードで引っ張り上げることはできませんのでウノ自身がポジションを選んでいるのです。まぁ、できる時間と距離はまだまだ全然小さなものですが、これを繰り返すことで、なぜヒールが必要なのか、どんな時にそれをすべきなのかを学ぶには十分な時間と距離です。
コマンドを教える時は、まず社会化ありき、その意味、行動、そしてようやくそれにコマンドがついてくる。
多くの人がその逆からはじめるので最後でつまづいてしまう。
ウノは雨の散歩、駅の往来では何をすべきなのかほんのすこし知ったようですし、楽しいということを学びました。
今日でUNOは85日齢、まもなく3ヶ月齢になります。
社会化期も終わりを告げます。
怖いものを学び始める4ヶ月齢までにそのおさらいと、応用を繰り返します。
子犬の成虫はほんとうにあっという間です。
あとすこしこの素敵な時間と作法を楽しみましょう。