1. HOME
  2. ブログ
  3. 犬の外的な刺激に対する痛み

犬の外的な刺激に対する痛み

犬は痛みに強い?

昨年末から利き腕の左肩が痛くてたまりません。
とくに打撲でもなく、つよく使いすぎたわけでもありません。
整形外科でもとくに問題なし・・・・いや五十肩だとか・・・まぁそんな病名は西洋医学ではつけないので違う言い方なのですがね。
先日のレッスンでは、生徒さんからアドバイスをいただいてストレッチしながらのレッスンでした。
いいのかそんなんで・・・・いいんです・・・たぶん・・・・
で今日は教えて頂いた針治療にいってきます。
2回目の50肩?前回の時は痛くても動かなくても動かしていましたが、1年くらいそれが続きました。
ディスクなんてまともに投げれなかったけどそれでもやってたもんなぁ〜
今考えるとよく投げれてたと関心します。
今回はさらに痛いのでどれくらいかかるんだろうか見当もつきません。
それでも犬と向き合っているときは痛くないんだよね。
昨日もジャックラッセルやポメラニアンのレッスンでは普通に遊べてますからねぇ〜
たぶん整形外科で痛み止め打ってもらうより犬と遊ぶほうが効果があるな!

さて、無駄なおしゃべりが多くてすみません・・・その痛みについて、犬の痛みの感じ方についてすこしお知恵拝借。
まずは外的な刺激に対する痛みについてです。

犬達の遊びを見ているとかなり激しいことがよくわかりますね。
犬プロはそれこそ首もとおさえてぐいぐいひっぱったり、転がりまわったりしています。
終わった後に犬の体をさわると、激しく接したところは相手の犬のよだれでべしょべしょです。
それでもどこにも怪我をしていません。(社会性のついている、噛みつきの抑制ができている犬同士の場合)
チェイスしていても、よくもそんなスピードで走って止まれるなぁと関心するくらいの動きをしています。
で、時折「キャン」という声が聞こえます。そうするといままではげしく絡み合っていた犬同士はすっと離れてインターバルをとります。
で、キャンといったからどこか怪我でもしているかというとそうではありません。
動きも洞察しているととくに問題はありません。
本当に痛かったんだろうか?
でしばらくするとまた同じように走りはじめたり、プロレスしています。
犬の痛みってどうなの?
犬は痛みに鈍感といいますが、ほんとうのところは?
実は正確なところはまだよくわかっていないのです。
いろんな検証はなされているものの、もの言わぬ犬の痛みに対する感覚はつかめないところが沢山あるのです。
しかしながら犬が痛みを感じるか感じないかといわれれば、間違いなく「痛みを感じる」です。
例えば皮膚には痛点がありますね。注射をうつと私たちは一瞬、強い痛みを伴います。
人は全身に200万~400万あるといわれています。先端部分ほどそれは密集しているため、指先、鼻先、唇、足先などはほんの少しの刺激でもつよく痛みます。
でも、時々、注射するとき「あれっ、今日は痛くない?」きょうの看護師さんは注射うまいなぁって思う事があります。
もちろん看護師さんのテクニックの上手い下手はありますが、痛くない理由のひとつが、痛点のない部分に注射針が刺さったということもあるのです。
まぁ、それはごく稀であって、一般的な注射針の太さだと痛点をよけてうつのはなかなか難しいと言います。
ちなみにお尻に注射するとそれほどいたくありません。
それはお尻にいっぱい脂肪がついているから痛くないと思っていたけど違うんですか?
いえいえ、実はお尻には痛点がすくないからなのです。
コントでもおしりをたたくし、昔の学校の先生はお尻をたたいたり、つまんだりしてましたね。
体罰はよくありませんが、すくなくとも指先をたたくよりはいたくありません。
だから注射もお尻にすると痛くないんです。
ならば次回からおしりにしてもらおうかな?
ん、それはあなたの判断におまかせします。
また、皮膚には痛点以外にも温度(温覚・冷覚)を感じたり、接触感(触圧覚)を感じたりする様々なセンサーを備えています。
痛点を含むこれらのセンサーは当然犬にも備わっているのですが、人のそれに比べて少ないと言われています。
また、その広がり方、密度も人とは異なると言われます。
そのため、外的な痛みや温度や触感にたいする捉え方が私たち人間からすると、「えっ、今の痛くないの?」「ヒーターの前にずっといて、熱くないんだぁ?」「雪の中を素足で歩いてよく冷たくないよね」ということがあるわけです。
とくに痛点は人の5分の1とも6分の1ともいわれるくらい少ないため、外的な刺激に対しては鈍感にかんじるのです。
とはいえ、痛点がないわけではありませんから、痛みの部位が広かったり深かったりすれば当然私たちと同じように痛みがあります。
この痛点は生まれたてはほとんど備わっておらずすこしづつ増えていくといいます。
そんなわけで、犬プロしていて噛みつきあいっこしたり、チェイスして転んだり、どこかにぶつかっても、そんなに痛い素振りはみせません。
で、よく見ていると、さんざん犬プロやっていて楽しそうなのに、突然「キャン」とないて、犬プロが中断されるとき、その2頭はなにごともなかったかのようにお水を飲み始めたり、トイレに出たりすることがあります。
こんな時は、実は痛かったのではなく、そろそろ休憩しませんか?といっていることがあるのです。それが「キャン」なのです。これは相手に対して弱みをみせる最大の方法です。
※鳴いた後に、足をひきずったり、何かしら症状があるときは別です。
「キャン」は弱さの証ですから、心を割っている相手だからこそできる表現です。
また、キャンといえる犬自身にもその社会性がついているから言える「キャン」ですね。
もしそうでなかったら、休みたくても、弱みをみせるのは不利だから「キャン」となけないわけです。
この感覚は人も使うことができますね。
甘噛みが酷いから、痛い時は「痛いっ」と言わないといけませんよってものの本に書かれていますね。
でも「痛いっ!」とどなったり、すごみをきかせてはいけないのです。
「キャン」=「痛いっ」であることを伝えなければかえってエスカレートさせてしまうのです。
このニュアンスは本やネットではなかなかつたわらないですよね〜
ということで、犬も痛点の密度と配置が人とちょっとちがうだけで痛みはちゃんとあるということです。
犬は痛みに鈍感というのは間違いではありませんが、痛みを伴うときは人間と同じようにやっぱり痛いのです。
くれぐれも犬をたたいて訓練したら引き締め首輪でしばりあげて言う事を聞かせようなどということはしないでくださいね。それは必ず痛みを伴っているのです。

関連記事