犬に抗生剤とステロイド
このところ犬の体調がよくないというご連絡をたくさんいただきます。
レッスンもキャンセル続きです。
そんなわけでしばらく書いていなかったブログを昨日から再スタートしました。
書くからには継続しますので、気になることや役立つことなど思うがままに綴って参ります。
獣医療は果たしてどうなっているのか
体調不良で多いのが下痢嘔吐です。
それで獣医さんに駆け込むと、細菌性の胃腸炎と扱われ、整腸剤と抗生剤を処方されます。
まぁ、あたらずとも遠からず・・・・
当たればラッキーか?
以前にも何度も書いてはいますが、人も犬も菌の塊です。
整腸剤は良いにしても、すぐに抗生剤というのはいかがなものかと思うところです。
とくに子犬には好ましくない場合も多々あります。
もちろん抗生剤は悪ではなく善ですから必要に応じて必要量を使うべきですが、状況がわからないのに処方するのはどうかと思います。
抗生剤は悪さをしている菌を退治してくれますが、同時に日和見菌や良い菌も退治してしまいます。
子犬の頃は腸内細菌のバランスをとるための大切な時期です。
それをちょっと下痢になったからとすぐに抗生剤では本来持っている生命力、治癒力、免疫力をよわめるばかりです。
https://www.f-clinic.jp/2014/02/post-80.html
抗生剤はちゃんと細菌性の問題であり、速攻的な改善が必要とされる中等、重症の際に使うべきと思います。
ウノだって子犬の時はよく下痢していましたし、今もたまに食材の質が悪いと下痢になります。
でも薬なんて飲ませません。
整腸剤すら飲ませない。
そのうち自分の治癒力で回復していきます。
問題はウイルス性の場合です。人間の医療の世界では周知の事実ですが、抗生剤はウイルスにはまったく効果がありません。
ウイルス性の感染症の場合は抗生剤ではなくステロイドの処方となります。
ステロイドとは、副腎(両方の腎臓の上端にあります)から作られる副腎皮質ホルモンの1つです。ステロイドホルモンを薬として使用すると、体の中の炎症を抑えたり、体の免疫力を抑制したりする作用があり、さまざまな疾患の治療に使われています。
したがってウイルス性の下痢や嘔吐、発熱にも効果があります。ただし副作用も多いため、注意が必要な薬です。
ステロイドは即効性がある一方で、継続し続けると免疫力が低下し、風邪やインフルエンザなどの感染症にかかりやすくなります。つまり諸刃ということです。
さらには消化管粘膜が弱くなるため、潰瘍ができやすくなります。
一番怖いのは依存性ができてしまい、本来体で作られるべきステロイドが分泌されなくなり不足し、倦怠感、吐き気、頭痛、血圧低下などの症状に発展してしまうことです。(ステロイド離脱症候群)
正しい処方と使用を行わないと、薬で治しているはずが薬で病気を悪化させたり、それ以外の病気を誘発することになりかねません。
納得できる説明を受けたならそれに沿って治療を進めるべきですが、そうでなければセカンドオピニオンも検討すべきでしょう。