ちょっと車の話
またしても雨な朝ですねぇ
私は自分の服は自分で洗って畳んで、アイロンも自分でかけますが、洗濯機はウノと共有の15年くらい前のものを使っています。
いまは統合されたサンヨー製です。
壊れることなく本当によくがんばってくれます。しかしながらお湯は使えないし乾燥機能もないのでこの時期はなんとなく生乾き感があります。室内干しするとくさくなることもあります。
それに対してママさんたちが使っているのは、お湯も使えて、乾燥機能もついています。こちらはドラム式で19年使っています。ドイツのAEGというメーカーのもので何度も壊れて修理しながら使っています。
当時とっても高かったのですが、20年は使おうということで使い続けて19年です。
今はもうすっかりドラム式が定着していますがまだその頃は日本製でドラム式はなかったように思います。
我が家のこの洗濯機は洗うことと乾かすことに対してはピカイチです。
私の生乾きで臭ったものはこちらで再洗濯するとみごとに臭わなくなります。
この基本に忠実で付加価値なしなところが潔くていいのです。
ただし音はうるさいし、ガタガタ振動はすごいし、時間はかかるし、時々タイマーずれて動いていないし、なんというか、ちょっと世話のかかる生き物と一緒にいるって感じです。
昨今、電化製品でも車でもなんでも耐久消費財という感覚は薄れましたね。
先日、車を買い替えた時もすごくそれを感じました。
とあるドイツメーカーなどは車検で買い換える感覚で車を進めてきます。
日本のメーカーも同様です。
おそらくそのほうが得だし、新しいものが手に入るという価値観や購買意欲、経済の観点からは正しいのでしょう。
しかし、こちらとしてはすくなくとも2〜3回の車検はとりたい、つまり7年から10年は乗りたいとおもっているのです。
7年というのは減価償却で車両はゼロ円になってしまうということ。そうなる前に売ってしまうのが得だということ。以前乗っていた車は19年乗りましたからマイナスってことですね。
たしかに機械ですから生命体ではありません。
一方でフランスのメーカーはちょっと違うように感じます。
壊れてもそれを直しながら乗る感覚が今もあるように思います。
節約家の国だからか、農業国だからか、とにかく販売店にも古い車が整備修理のためにたくさん並んでいます。
みんな長く乗っているんだなぁって思うところです。
全ての人がそうではないし全てのフランス車がそうではないし、全てのディラーや人がそうではありませんが、長く乗りたいという感覚を共有しやすいと思います。
ただし、ただし、フランス車はいまだにへんなところが壊れるし、機能としてあるはずのものが使えなかったり、ディーラーが車のことを全部把握していないし、インポーターの体制がどうにもならないくらいダメだし、機能のある側面だけみればドイツ車や日本車にはとてもじゃないが太刀打ちできない。
もちろんその逆は大いにあって、どんなに頭ひねってもあのデザインやセンスや乗り心地には追いつけない魅力はあります。
そしてなんといっても飽きないのです。まるで生き物と暮らしている感覚を味わうことができるのです。
しかしながら悩みもあります。それは長く乗ると故障にたいする投資がすごくなってくるので古いフランス車を維持するのは大変なことです。
自分の気に入ったものを長く使う、長く付き合うという感覚はもしかすると時代に逆行しているのかもしれませんが、私は動物であっても機械であってもそうありたいと思っています。
ちなみに私は今回SUVを買いましたが、そのためにたくさんの車に試乗しました。
日産、ベンツ、ポルシェ、マセラティ以外は全部乗りました。
その中で自分は買いませんでしたが最も長く乗りたいと感じさせてくれたのはマツダのCX5でした。
販売店のセールスの方も本当に車が好きで、売る車に対して愛情を持っているのがとっても伝わってきます。
車の製造クオリティも高いし、デザインも美しい。街でみかけても目を引きます。走りもとっても良いです。
内装は高級路線にふりすぎてしまい、若々しさや遊び心が足りないのが残念ですが、それもまたこの車の良さなのだと感じれるなら大合格でしょう。車だけでなく販売店もセールスマンもすべてにおいて統一したポリシーを感じます。親分のCX8はそれに比べるとただ大きいだけでCX5の魅力を薄くした感じがしました。もちろんあれはあれでいいのですが。
で、欧州車ではシトロエンのC3がダントツでよかったです。
この車はSUVではありませんし、サイズも小さいのですが、どこにもないデザインとこのクラスとしては飛び抜けてよい乗り心地に酔いしれました。
シトロエンは一時期、日本車のように安全性に力を入れすぎたあまり、持ち味の乗り心地に対して手を抜いてきた感がありました。
ところが最近のシトロエンは本領発揮です。
親分のC5エアークロスにも乗りましたがこちらも最高の乗り心地です。
室内のデザインもポップでかわいい。シートは絶品です。ファブリックの質感、中のウレタンの構成、サイズ、なにをとってもダントツです。サスペンションは秀逸で、しなやかにコーナーをほ駆け抜けます。段差や荒れた路面、ざらついた路面でもハイグレードなタイヤと相まってしなやかにこなしてくれます。
小さなエンジンですがパワーは十分でキビキビと走ることもできます。
そして、この車に高級感は求めてはいけません。
プラスティック感は今時の軽自動車より高いし、商用車レベルです。安全装備も軽自動車以下です。本革シートとかトリムの加飾は一切ありません。シートヒーターなどの付加価値もありません。
グレードもありませんし、オプションによる加飾もありません。
単純に車の良さという価値観だけで気に入らないと買わない車です。
生き物感満載です。
中型犬1頭と3名くらいとキャンプ道具くらいの移動なら間違いなくこの車に決まりです。
きっと長く乗れるはずです。
フォルクスワーゲンはビートルの生産を終了しました。
本当に残念なことです。
実は私が車を好きになった理由のひとつがビートルです。
喫茶店でバイトをしていた時にオーナーのママさんから借りて乗ったビートル・・・切符を切られたのもこの車が初・・・
左ハンドルでオルガン式の重いクラッチやアクセル、ハンドルもドアも全部重かった。
そしてあのバタバタというフラット4エンジンの振動と音はバイクにでも乗っているような感覚は今でも忘れることはありません。もう30年以上も前のことなのに・・・
私はもし叶うなら、ビートルにルノーキャトルにフィアットパンダにチンクチェントにシトロエン2cvといった生き物たちと暮らしたい。これらには安全装備はエアバックすらついていないし、運動性能は軽自動車以下だし、音はうるさいし、快適装備でいえばクーラーすらついていません。そのかわり三角窓をひらけばきもちのいい風が入ってきます。これにウノを乗せて窓フルオープンで汚いTシャツとジーパンでシミだらけのおっさんはタラタラと走りたい・・・これが本音だったりする。
今日はちょっと車ブログでした。
2019年後期のグループレッスン日程をアップしました。
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