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気質と性格の違い

むしむし、蒸し暑いですねぇ
雨か蒸し暑いかどっち選ぶ?そんな毎日が続いていますね。
この時期は散歩レッスンが大変です。
時間的に5時以降でないと無理だし、雨が降るとできないし、悩ましいほどスケジュールがつまっています。
今日も2つ連続で散歩です。雨は降らなさそうですがこの暑さ、嫌になっちゃいますね。そしてもうひとつ、蚊取り線香使用頻度がぐっとあがりました。
いまのところ2個のみが朝から夜までついている状態ですが、まもなくするとこれが4個になります。
ウノと私はイカリジンで防御しているのでほとんど刺されませんが蚊に遭遇する率が上がってきました。
なのでウノ君もいよいよフィラリアの薬が始まります。これから1.5ヶ月ごとに予防駆虫薬を飲ませていくわけです。
えっ、1ヶ月ごとじゃないの?と突っ込まれそうですが、薬の種類にもよりますが2ヶ月ごとでも平気です。ロジックは薬の効果とフィラリアの成長と感染サイクルを知れば簡単なことですが、大雑把に言えばどの薬でも1.5ヶ月ごとで大丈夫ということになります。
フィラリアにノミダニにと夏になると心配のタネが増えますが、薬漬けになる率も高くなりますね。
薬というのは効果があればあるだけ副作用もあるものです。逆に言えば副作用があるから薬なのです。
そうした当たり前のことが示されることはありませんので、なんとなく薬=安心=安全というおかしなコンボセットができてしまうのです。
すくなからずアウラではレッスンではそんなお話が多くあります。
レッスンとは芸やコマンドを学ぶよりも大切なこともたくさんあると言うことです。

さて、昨日の遺伝についての続きです。
夕方の散歩レッスンの時にこんな会話がありました。
「・・・・やっぱり性格は親に似てきますよね・・・・」と生徒さん
この質問は実によく聞きます。
そして回答の難しい質問でもあります。
日本語の解釈にも悩みます。
遺伝的に生得的な行動は反映されるものはあります。
それはモーターパターンという行動にまつわるものです。
たとえばーダーコリーにはハーディング行動が反映されますし、ラブラドールはレトリーブ行動が反映されます。
しかしそれが均一に反映されるかと言えばそうではありません。そこに親からの遺伝情報が関わるからです。
その部分が強いと脳神経やホルモンの分泌にも関わりが出てくるので興奮しやすいとか落ち着きがないような行動に反映されることがあります。
そしてそうした特有の行動パターンが本来の環境や目的で活用されないと問題になるわけです。
ボーダーコリーでモーターパターンの強い子は牧場で羊ではなく散歩中に自転車や車を追うだろうし、ラブラドールは子供の蹴っているボールを回収しようとします。
しばらくそういうことに付き合っていると飼い主さんはそれがこの子の性格であり親に似ていると感じるわけです。
しかし残念ながらそれは性格ではありません。それはあくまでも性能の強弱から派生した行動でしかないのです。
ただ、それが何ヶ月、何年も続いたとすると、それは習得的行動となり、性格形成や人格ならぬ犬格に反映されていくわけです。
つまり持って生まれて引き継いだ親からのものではなくその人や環境や経験が育てたことでできあがっていくのが性格と言えるのです。
もっとも、性格とはcharacterの語訳
もうすこしわかりやすく書くならば、
感情や情動、本能面の個性は気質 (temperament) という生得的な遺伝であり、気質を基にして人との付き合い、環境や経験から徐々に形成される行動や意欲の傾向が性格と言えます。
よって親の動きや様子をみることやブリーダーさんとよくお話をして親犬たちがどんな人によって育てられてきたのかの両方を知ることである程度、気質と性格を見分けて子犬を迎えることができるのです。
昨今はブリーダーサイトというペットショップのネット版も多く出回っており、便利になった分こうしたところが見えないままに迎えてしまうことが多くあります。
そうすると、親の血統だけが知らされて、ブリーディングの環境やその人の犬との付き合い方、あるいは育っている環境もしることは事実上不可能なため、育っていくうちになんでこんな行動になっちゃうんだろう・・・とそれをなかなか肯定できず、知らぬ間にその気質を余計な方向に発展させてしまうことも少なくありません。
アウラでは「社会化促進」を日本で最も早いうちからお伝えし、パピーパーティーでは本来の社会性の付け方や犬同士の付き合い方についてお伝えしていますが、基を正して社会化をするならばこんなお話になるのです。
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