柔軟な心

なんだか寒いですねぇ
昨日も寒くって、エアコン2台暖房体制でレッスンでした。
桜も散らずに残っていたりして、日本は不思議な季節感になっちゃいましたね。
さて、昨日もいろんなタイプのレッスンがありました。
朝は散歩レッスンでした。
しかし目的は散歩だけでなく、車の中での「吠え」
この子は十分な成犬ですが、様々な理由と様々な環境と経験によって車に乗せると降りるまで吠え続ける問題を持っています。
生徒さんは様々な手段を講じましたが効果がなく、耳栓をして車に乗るか、車に乗せることをやめるかの選択肢しかありませんでした。
しかし決意してアウラにいらっしゃぃました。
アウラではご存知の方も多いですが、強制的にそうした問題を押し込めることはしませんので、関係の見直し、基礎的なレッスンからのスタートとなりました。そして昨日はレッスン3回目です。
この3回のレッスンで生徒さんの感情が大きくかわりました。
いままでは、どうしてこの子はこんなに吠えるんだろう？、もしかしたら病気なんでは？、そしていつもイライラしていた・・・・でもアウラに通い始めてから、そんなに吠えるこの子を見て、かわいそうに思うようになりました・・・・このストレスを取り払ってあげたいという気持ちになりました・・・・
私はその言葉を聞いて、正直なところ涙がでました。
もちろん嬉しくてです。
しばらく言葉が出ませんでした。
私のところにはパピーもくるし、いろんな楽しいレッスンもあります。でもこうした問題を抱えた方のレッスンも多くあります。
はじめはみなさん異口同音、うちの犬の問題は・・・・と言います。しかしカウンセリングをしてスクリーニングすると、大半は飼い主さん側に問題があります。もちろんその問題は意図してそうしているのではなく、知らずにそうなっているのです。
そして時系列で時を刻むに連れ、その根本的な原因は奥深く埋没してしまい、人も犬もどうすればいいかわからなくなってしまいます。
中にはそれで慣れっこになってしまい、世捨て人のように無責任に犬が死ぬまで放置する人もいます。そうした方はアウラには当然きません。
レッスンをしているということは犬に対する愛情だけでなく、社会的に責任をもった人であるということです。
そうした方にはまずは意識を変えることから始めなくてはなりません。
しかし意識なんて簡単には変わりません。私だって50年以上、この性格、意識でやってきてるのに、はい今から別の人格になってくださいといわれたって、それは無理です。
でも、それは人からいわれた場合です。
私は人です。
ですから私のお伝えする言葉の半分くらいは耳をすり抜けているだろうと感じます。
でも、大丈夫なのです。
なぜなら私の言葉は犬たちに思っている以上に伝わるからです。
そうすると犬が変わっていくので、その子からの声を生徒さんは聞くことになるのです。
そこで生徒さんは気づきます。意識が変わる瞬間です。
もちろん意識がかわっても行動や生活習慣が全部かえれるわけではありません。
ですから思う通りにはならないのですが、しかし、しかしながらその気づきこそが犬とつながる大きな絆になるのです。
この気持ちがあれば必ず改善できます。
あとは継続あるのみです。
で、車の中での吠えの話・・・
私との関係もある程度できてきたので、私の車に乗せてトライすることとなりました。
お聞きしている限り、耳栓して乗っていて、難聴になったというくらいの強者、私もやってみないとわからないところがありました。
で、若葉台公園までの往復・・・・一度も吠えませんでした。
鼻なきや、興奮はありましたが、ワンワンギャキギャンは一度もありませんでした。
時々クレートの中で静かにしていることもあるくらいです。
方法はとっても簡単ですが、それは、その前に私との関係を築いていたからできる方法です。
決して方法ありきではないということ。
ちなみに、あのかわいいユキくんも、埼玉県からレッスンに通う間、ずっと吠え続けていました。
2時間くらい吠えているわけですからお互いに大きなストレスです。
レッスン何回目かでこの子と同様のことを行いました。この時もほぼ吠えませんでした。
そして今、ユキくんはまったく吠えずに車に乗ってレッスンに通っています。
私は巷で言われているような、缶にコインいれて落とすとか、新聞紙丸めて叩くとか・・・そんな虐待のようなことはしません。
日本人は不思議なことにこうした脅しや体罰に対して「天罰」というセリフをつけて正当化して行います。
はっきりいいます、あなたは神ではありません。訓練士もトレーナーも神ではありません。
そしてもし神であったとしても、神様は超えられない試練は与えないし、いつも逃れる道を用意してくれます。
私にできることは小さなことです。
でも、それによって生徒さんの意識が変わるなら犬たちは救われます。
一番大切なのはそうした柔軟な心を持つことかもしれません。

4月29日昭和の日にディスクドッグ講習会を行います。※雨天中止です。また前日が雨でグランドコンディションが悪い場合も中止です。
ゴールデンウィークの中ですが、4月も5月も土日が全部空きがない状態なのでここしかありません。
そんなわけで参加数も少ないとは思いますがグループでのレッスンとなります。
午前10時30分アウラ集合
屋外レッスン場にてスローイングの基礎を行います。
また同時に犬の管理についてもレッスンを行います。
屋外でダウンステイまたはソフトクレートでの待機のレッスンです。
ドッグコントロールとして、クイックレトリーブ、クイックリリースのレッスンを行います。
昼食を済ませたのち、場所を移動してゲームの組み立てについてのレッスンを実践形式で行います。
参加数は少数です。
料金4,320円/1名1頭
メールにて、タイトル「ディスクドッグ講習会参加希望」でお申し込みください。

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