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勘違いした群れ論

第十八回アウラフリースタイルファンマッチのエントリー開始です
開催日は12月14日土曜日です。
詳細はこちらから
今回は冬のファンマッチとなります。
みなさまの参加をお待ちしております。

雨ですね〜
私は4ヵ月齢のゴールデン、よつばとUNOとレッスン場に泊まっています。
よつばはUNOが大好き!朝からべったりです。そしてよく遊びます。
昨日はルーデンスっ子のカイもいて3頭で遊んでいました。
こういう姿を見て「群」と称している可笑しなことがあります。
でも実際には遊んでいるだけです。
多くの動物は数が増えると群れを作って自己防衛を行います。
人間が会社に属する事はその典型ですね。
狼もまた群れますが、多くは血縁の家族です。それに対して会社組織の多くは血縁ではなく赤の他人ですね。
ここが決定的に違うところです。
狼達は家族として秩序を維持します、そして守ります。あるいはテリトリー、つまり家を守ります。
会社組織の場合はどうでしょうか?
似ているようで大きく異なりますね。
例えばアルバイトや契約社員の場合、多くは一時的な雇用であり企業はその将来を守ってくれません。
リストラもあります。左遷や人事異動においては社員の生活とは関係なく行われる事もあります。
どうしてこんな事があるのか?
それは企業を守る群れだからです。企業の成長の為に社員は群れます。結果として社員は潤います。
これは資本主義において経済を成長させる一般的な考え方です。もちろんそれだけではありません。
一方で企業は優秀な社員を雇用する為に様々なフィードバック、つまり報酬を用意しています。
働かないと契約は解除されるが働くと報酬が得られる。
まぁ当然ですね。企業の成長がなければ社員の生活は成り立たないですからね。
ところが狼の群れは違います。
彼らは強力な信頼関係において経済を回しています。つまり生き抜く為の行動をとります。
働きの悪い狼がいても契約解除にはなりません。
なぜなら家族だからです。
お父さんもお母さんもお兄ちゃんもお姉ちゃんも親戚のおじさんもその友達もみんなで協力して生活を維持するのです。
*全ての狼の群れがそうではありません。
とはいえ、群れという契約以上に野生の契約は厳しいのですが、、、
で、人間は自分達の群れ社会と狼の群れを勘違いします。
どう言う事か?
古い考えの狼論で犬を扱うのです。
例えば、色々な犬を10頭くらい連れてきて小さな部屋に閉じ込めます。
そうすると群れが出来て、強弱ができ、ルールができリーダーが仕切るようになる。つまり人間の組織のようなものができる。その中でうまくやっていけないと契約解除されるので、みんな戦々恐々としつつ、その中で生きる術を身につけていきます。
それを見て、人間は満足するわけです。
でも実はそれは狼の群れとは全く違います。

昔々、まだ狼の研究が未熟だった頃、様々な場所から狼を捕獲してきて一つの空間にいれました。
そうすると狼達は強弱ができ、ルールができリーダーが仕切るようになる。それはそうです、血縁のない、関係のない狼同士が狭い空間に放り込まれれば当然です。
しかし今の研究はGPSで自然の中の狼を研究しています。
そうすると以前のような行動をとらない事がわかってきたのです。
でも日本では未だに大昔の狼論で犬を見る人がいます。
そして間違った刷り込みを犬に強制します。
「ほらね、あの子は群れに入ったでしょ!あの子がリーダーよ!」
笑っちゃうくらいわかりやすいですよね。
で、100歩譲って犬が大昔式の狼の群れと同じとしましょう。
その、理論のもと
10頭の群れ生活を10日過ごしてました。犬は群れのルールを学び自宅に帰りました。
自宅、、、、そこに群れ生活はありますか?
家の中だけでなく散歩の途中で、あるいは広場で群れ生活はありますか?
ちなみにうちのUNOには一切ありません。
アウラのグループレッスンでさえ群れルールや古臭い狼論はありません。
犬達は遊びますが、10頭の犬達が一斉に同じようには遊びません。
どちらかというと気の合う犬どうしが1対1で遊びます。
それ以外は基本的に飼い主さんとくっつきます。
無秩序な管理されていないドッグランでは喧嘩も多いですが、アウラで血を見る本気の喧嘩はありません。

少し前にヒットしたメキシコ移民トレーナーの手段とサクセスストーリーが日本人にはわかりやすく、それを真似したプロが増殖しました。しかしその人達の多くが相手にするのは大きなドーベルマンやシェパードではなく、チワワやトイプードル、、、、ぜひ、社会化の出来ていないドーベルマンにブルテリアに、ジャーマンシェパードにボクサー、それにチワワを閉じ込めて群れ論をふるってください!
きっと床は真っ赤に染まるでしょう。
それを見て、序列ができてルールができてボスが決まったと喜べますか?
そしてそれを日常生活にフィードバックできますか?

犬達の群れとは家族です。そして仲間です。
序列で私達を見ていません。
社会化された犬達はそれを知っている。
経験豊富な犬はティーチングドッグとして未熟な犬を教える。
そうした時も群れではなく1対1で教える。つまり10頭も犬を揃える必要はない。
ただ、それでは商売にならないのは確かだけれど。
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