犬はテレビを見るのか
2017-02-10
降った雪も今日は消えて、明るい日差しが差し込んでいますね。
自然はすばらしいですね。
だれに対しても日はさすし、雨はふるし、容赦なく風が吹く・・・
不公平なく毎日毎日です。
人と人はそうではないのが辛いところですが、その人もまた自然の中ではなすがままです。
今日もあごをあげてスマイル♪
さて、昨日、こんな話がでました。
うちの子はテレビっこなんです。
テレビをずっと見ているんです。
で、動物番組になると大興奮!
野球とか見ているとこれまた大興奮!
まるで野球のルールがわかっていて、どっちが勝っているかも知ってるみたいです。
ほんとはどうなんですか?
実はこの質問はすごく多いんです。
ということはテレビを見る犬が多いという事なんです。
ところが10年前はそういう話はあまり聞きませんでした。というかどちらかというと無関心ということが多かったです。
では犬はテレビをどう見ているのかを過去も含めてお話しします。
まず、前提からお話をしておきます。
どんなことでも個体差があるということ。犬の場合はさらに犬種によっても違いが大きいという事です。
犬の目は私たちの目より動くものに対する反応が高いのは犬の行動をみていればよくわかりますね。
テレビの映像というのは光の点滅によって出来ている光のパターンです。
たとえば蛍光灯は点滅しているようには見えませんが、古くなって切れかかってくると点滅しはじめますよね。
テレビはあれに3色の色が混ざりあって複雑に点滅(ヘルツ)をくりかえしているのです。
そしてそれを走査線といって1画面分のデータを一度に送ることができないため、画面を横方向に切って細い線にして、それを順次送っています。
テレビ放送は、1秒間に30枚の画面を描き換えることで映像を表示しています。(パソコンは70画面、75画面、100画面など設定によって変更可能)
昔のブラウン管テレビは光の点滅が遅く、走査線も少なかったため画像が悪かったのですが、今のデジタルは点滅も走査線も速いためきれいなわけです。
で、昔のブラウン管テレビに移る画像は犬からすると光が高速で点滅しながら、その中に画像が横移動している感じだったと思われます。
そのため現実味のない画像で反応が低かったのですね。
ただ、犬の視覚に対する依存度はそれほどたかくはありません。
どちらかというと犬はにおいによって行動を起こします。
よくみなさんに言うのは、「私たちは目で景色をみるけど犬は鼻で景色を見ている」です。
ですから仮にハイビジョン映像であっても、そこからにおいがしてこないと本物であるという認識は薄いと思われます。
それでも興奮する犬はじゃあどうなの?
これは個性や犬種によって異なるところです。
例えば、ビーグルやバセットハウンドなどのセント・ハウンド(嗅覚獣猟犬)はにおいに対して敏感な犬種はテレビで動くものに対して反応は少ないでしょう。
しかしダックスフンドやウィペットのようなサイト・ハウンド(視覚獣猟犬)はテレビで動くものがあれば大興奮するかもしれません。
それが動物でなくても、野球で野手が走ってボールをキャッチし、そのボールをホームベースに向かって投げるというすばやい動画は動物的に映るでしょうから興奮するかもしれません。
また、ジャックラッセルテリアやエアデールテリアなどのテリア種はちいさなものが動き回る画像に反応するでしょうからテニスのラリーや卓球のラリーなんかが格好の獲物になるかもしれません。
ボーダーコリーやコーギーのような牧羊犬は通り過ぎるものに反応しやすいですからカーレースとかは絶好のハーディングチャンスと映るかもしれません。
音に敏感なポメラニアンやマルチーズ、チワワなどはテレビの画像よりはテレビから聞こえてくる音に反応するかもしれません。
ということで、テレビに反応する犬も色々であるということ。
そして画像がよくなればなるほど反応する犬が増えるという事。
今後、においの出るテレビがでてくれば犬はさらに反応をしめすでしょうね。
えっ、野球のルールはわかってないの?
はい、わかっていません。
ちなみにメロドラマもSF映画もストーリーはわかりません。
だって映画やドラマは時系列が強烈に短縮されてるからね〜
すごい想像力が必要ですのでこれを理解できるのは地球上では人間のみです。
犬の気持ちや行動を知らないままに接したり、思い込みで接した結果、とんでもない問題に発展する事もあります。
犬ってなぁにでは、犬の気持ちや感情、体調管理やしつけのしかた、食事や散歩の仕方、手入れやグルーミング、ペット保険や動物病院のことなど、飼い主さんと犬をとりまく事情について幅広くお伝えしています。
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